NO IMAGE

人生一発終了 誰でもやりがちな一発免許取消になる恐ろしい違反

  • 2022年11月12日
  • 2022年11月12日
  • 未分類

人生一発終了 誰でもやりがちな一発取消になる違反

コロナ禍になって、交通違反の検挙が異様に厳しくなっていると思います。

以前では、問題にされなかった歩行者妨害の検挙 これを厳しく取り締まるだけで国家予算が集められますので、今後も増税をしたい日本において、交通違反に関しては厳しく取り締まれれることは必須だと思います。

警察官にノルマを与え、後部座席のシートベルトを厳しく取り締まれば簡単に税収増やせますからね。

それはさておき、私の事務所にも毎日運転免許取消になる方からの相談が絶えませんが、殆どの方は助かる可能性が低いです。

飲酒運転をした等だと、助かる可能性が0パーセントなので、軽減はないのでおカネの無駄だとハッキリ伝えております。

悪質性の高い違反においては、厳しい処分がくるのは当然だと思いますが、中にはこの方可哀そうだなということは結構あります。

今月相談があった中で、これは可哀そうだなと思った事例を紹介します。

医師から処方された薬を飲んで、道交法66条過労運転認定にて25点 取消 欠格2年

ドライバーは自動車整備工場を営む整備士 体調不良時に医師から処方された薬を飲んで仕事をしていたが、その時、壁に接触するという物損事故を起こす。

物損事故は警察に届ければ点数は付かないのだが、この方は警察官からの誘導の質問に薬を飲んでいたと答えた。

警察は、事故があったとき、道交法に抵触する部分をなんとか適用させようと尋問してきます。

もちろん医師からは運転はしてはならないとの説明はありませんでした。

尿検査をした結果、薬の成分が出たということで、道路交通法第66条「何人も、過労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない。」が適用され飲酒運転と同等の悪質性認定の25点 免許取消欠格期間2年です。

医師に処方されたと説明しても、医師は責任逃れで運転するなと言ったとなり、医師が言ってないことを立証できないので全責任は薬を処方されたドライバーへ

どの薬をどれくらい飲んだら、なんて基準が決まっているわけでもないのに、結局は安全な運転ができない状態で運転したということを自白させる調書が作られそれにサインしている事により最悪な処分を下されることとなりました。

自動車整備士は、整備車両の試運転や納品など運転ができないと仕事を失います。

頑張っている人の将来をぶち壊すこの免許制度に憤りを感じますが、この方が相談に来た時には、すでに取消処分が完了した後だったので、助けることもできず。

心の痛い事例となりました。

 

徹夜明けに運転して物損事故 道交法66条過労運転認定にて27点 取消 欠格2年

こちはら大晦日に勤務の後、友達と初詣に出かけ深夜5時頃帰宅した際、睡魔が訪れ軽い接触事故を起こしました。

通常であれば、ただの物損事故で違反点数はつきませんが、ドライバーは眠たかったと警察官の取り調べに正直に答えていました。

その中で、前日の行動を細かく聞かれ、過労の状態であったという調書にサインをしてしまいました。

これにより、過労認定で27点 一発取消 欠格2年です。

初詣は遊びであったとはいえ、同じような状態の人って世の中普通に存在します。

夜勤明けの医師や看護師が16時間勤務を終えた後の帰り道は全員過労運転ではないでしょうか?

こんなことでも、道交法第66条を適用されてしまえば、一発で免許が取消となり、車の運転を職業とする方の人生は崩壊させられます。

 

会社指示によりダブルキャビンの1.5トン車が実は準中型免許だった 無免許運転で25点 一発取消欠格2年

昔は普通免許さえとれば大きな中型車も運転できていましたが、それでは危険だということで準中型免許が細かくできました。

何トンまでは何に該当するかなんて、正確に理解している人は殆どいません。

運転免許を細分化することにより少子化で利益がだせない自動車学校利権を守る動きだと私は考えておりますが、おそらく間違ってはいないでしょう。

結局、割を食うのは若者で、今の若者は自動車学校で普通免許を取得しただけでは、1.5トン車ですら運転できない可能性があります。

免許の区分 普通自動車 準中型自動車 中型自動車 大型自動車
受験資格 18歳以上 18歳以上 20歳以上、

普通免許等保有2年以上

21歳以上、

普通免許等保有3年以上

車両総重量 3.5トン未満 3.5トン以上

7.5トン未満

7.5トン以上

11トン未満

11トン以上
最大積載量 2トン未満 2トン以上

4.5トン未満

4.5トン以上

6.5トン未満

6.5トン以上
乗車定員 10人以下 10人以下 11人以上29人以下 30人以上

大型トラックの若手ドライバーが不足するのも仕方ありません。取得するのに100万円程度かかるんじゃないでしょうか?

相談者の多くは、2トン以上は運転できないという認識はあっても、車両総重量3.5トン以上のところが抜けてしまいます。

トラックに最大積載量は書かれていても、車両総重量は車検証の中をよく見ないとわからない。

そこで1.5トン車なので大丈夫だろうと会社の指示で運転した若者がこの餌食となります。

初期は聴聞で準中型免許を助けるのは容易だったようですが、最近では知らないほうが悪い

無免許運転は無免許運転だ として 悪質に無免許運転をしている人と全く同じ25点を問答無用につけ、会社から強要された等を立証できない限り覆すのが難しい違反となっております。

若者の人生を一発でぶち壊し、ニート予備軍にしてしまうこの制度 何とかして欲しいものです。

これと似た事例で、代行業のアルバイト運転手が2種免許をもっておらず、たまたま会社命令でお客さんを横に載せたさいに無免許運転で取消処分という事例もあります。 代行業は昔は2種免許は不要だったんですけど、今は無免許運転25点で一発取消になります。

みんなやっている当て逃げ

運転中に他の人の車両に衝突したあとに逃げた

そんな悪質なものでなく、例えば、小道に迷い込んで、Uターンすや離合するときに、軽く壁に当てた。

自分の車両に傷がついて、壁には傷が無いように見えたのでそのまま立ち去る

これ、多くの人がやっていますよね? これも後日監視カメラなどから通報されれば立派な当て逃げになります。

悪質なやつと、誰でもやっている軽くどこかに擦った程度でも同じ当て逃げ点数5点と安全運転義務違反などが付与され一発免停になるのでご注意

たとえ、敷地内で壁に当てたとしても、道路とみなされ適用してくる恐れがあるので接触したら必ず警察に届け出るようにしないといけません。

 

 

出会い頭に高校生の自転車と軽い接触 会話して大丈夫そうだったのでそのまま出勤 後日救護義務違反で39点取消

これも誰でも起こしうる事故です。

この場合どちらかといえば、自転車の運転が悪質であるケースのほうが多いように思います。

自転車も日本の道路事情から違反をしないと運転できない事情もあるんですけどね。

ただ、出会い頭で逆走車線から飛び出してきた自転車と接触し、とても軽い接触でケガもしていないから、その場でケガ等の状況を確認して大丈夫だねと立ち去った場合、とても恐ろしいことになります。

その子供が自宅に帰った後、親にその子とを話した場合、警察に通報される可能性があります。

そして、通報されたら最後、警察がその車両を洗い出し、電話での出頭要請または、警察官が自宅までやってくるということになります。

そして、人を跳ね飛ばして殺して逃げた轢き逃げと全く同等の救護義務違反35点が付されることになります。

今まで、このような悪質性が非常に低い方々からの相談を受け、助けられなかったときは心が非常に痛みます。

だって誰でもありうるんだから

 

もらい事故でも問答無用の取消

交通事故が起きた場合の点数は、人身になってしまったばあいとんでもないことになります。

また、病院にはいり賠償金を貰ったほうが良い人は無理に人身扱いにしてこようとします。

こうやって人身事故を起こしてしまった方には大きな処分点数がついてしまいます。

交通事故の種別 交通事故が専ら当該違反行為をした者の不注意によって発生したものである場合における点数 左の欄に指定する場合以外の場合における点数
人の死亡に係る事故 20点 13点
傷害事故のうち、当該傷害事故に係る負傷者の負傷の治療に要する期間が3月以上又は後遺障害が存するもの 13点 9点
傷害事故のうち、当該傷害事故に係る負傷者の負傷の治療に要する期間が30日以上3月未満であるもの 9点 6点
傷害事故のうち、当該傷害事故に係る負傷者の負傷の治療に要する期間が15日以上30日未満であるもの 6点 4点
傷害事故のうち、当該傷害事故に係る負傷者の負傷の治療に要する期間が15日未満であるもの又は建造物の損壊に係る交通事故 3点 2点

https://www.pref.ibaraki.jp/kenkei/a03_license/law/disqualification.html

警視庁ホームページ引用

 

ここで気になるのが、死亡事故が起きた場合、こちらに過失割合が殆どなくても、13点入るってことです。

これがどういう事かというと、一発で取消になるということになります。

過失割合が認められた場合、対向車線からはみ出してきたバイクが衝突して、ライダーが亡くなったなどでも13点つきます。

そこに、注意していたらよけれたのではないかと、認めさせられ、安全運転義務違反の2点や交差点安全進行2点をつけられ15点で一発取消です。

こんな不条理ってありますか?

でもこれが運転免許制度なのです

その他、長い間治療費を獲ろうとする被害者にあたると、簡単に3カ月以上になって重症扱いの重い処分となっていきます。

先月、死亡事故を起こした方が一発で15点で取消処分になり、聴聞でなんとか180日免停に軽減できた事例がありましたが、あれも主張しないとそのまま取消だったでしょう。

信号無視した人と接触し死亡事故 免許取消事例

また、最近多い信号無視をする高齢者と事故を起こした場合、通常であれば軽いけがで済む事故であっても、受け身をとれない為死亡したり、治療も時間がかかりそのまま亡くなってしまうケースもあり、交通ルールを守っていたとしても、普通の人が運転免許取消になることをもっと周知していただきたいと思います。

 

このように、運転免許の取消処分になるなんて、どうしょうもないヤツで自業自得だろうと思うかたも多いでしょうが、そうでもないケースもけっこうあるのです。

 

TOPページに戻る

行政書士佐藤浩一事務所

NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!
NO IMAGE

行政書士佐藤浩一事務所

運転免許証は人によっては生活に関わるとても大切なものです。職業ドライバーが免許停止や取り消し処分を受けてしまうと生活そのものが出来なくなります。国民の権利である意見聴取の機会を活かして少しでも処分を軽減し早く普段通りの生活に戻れるようお手伝い致します。

CTR IMG